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ホモ・パチンカス

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ホイジンガの「ホモ・ルーデンス」

「ホモ・○○○○」といえば、人類そのものを言う 「ホモ・サピエンス」が有名だが、 2018年『サピエンス全史』に続いて出版された ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』も直近で話題を集めていた。

さらにそれよりも、80年前の1938年オランダの歴史学者ホイジンガは、人間を「ホモ・ルーデンス」(遊ぶひと、遊戯人)と呼び、遊び(ルードゥス)こそが他の動物と人間とを分かつものであり、人間の文化はすべて「遊びの精神」から生まれ展開してきたと主張した。

カイヨワの「遊びと人間」

さらにフランスの社会学者ロジェ・カイヨワは、ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』から大きな影響を受け、『遊びと人間』を執筆した。

カイヨワによれば、「遊び」とは以下のような特徴を有する行為であるとしている。

  • 自由意思にもとづいておこなわれる。
  • 他の行為から空間的にも時間的にも隔離されている。
  • 結果がどうなるか未確定である。
  • 非生産的である。
  • ルールが存在する。
  • 生活上どうしてもそれがなければならないとは考えられていない。

非生産的なことをやる理由としては人間が生存するのに必要不可欠な量を超えた過剰なエネルギーを発散する必要があるためだとした。

カイヨワは『遊びと人間』のなかで、遊びを次の4つの要素に分類している。

  • アゴン(競争) :運動や格闘技、子供のかけっこ、ほか。
  • アレア(偶然) :くじ(宝くじなど)、じゃんけん、サイコロ遊び、賭博(ルーレット・競馬など)、ほか。
  • ミミクリ(模倣) :演劇、絵画、カラオケ、物真似、積み木、ごっこ遊び(ままごとなど)、ほか。
  • イリンクス(めまい) :メリーゴーランド、ジェットコースター、ブランコ、スキー、ほか

引用:Wikipedia

パチンコは全部乗せの遊び

パチンコ・パチスロに置き換えてみると、

  • 出玉勝負やビタ押しなどの技術介入レベルを競うという意味での「アゴン(競争)」
  • そのものずばり確率のゲームとしての「アレア(偶然)」
  • 版権機において原作の世界観に入り込ませる演出のによる「ミミクリ(模倣)」
  • ヒリヒリとしたスリル「インクリス(めまい)」

といったようにカイヨワの遊びの4要素すべてが全部乗せになっている究極の大人の遊びであるといっても過言ではないだろう。

ホイジンガが人間を遊ぶ人である「ホモ・ルーデンス」といったのならば、パチンコをする我々は「ホモ・パチンカス」といってもいいかもしれない・・・

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